青山学院初等部はどんな学校?学校生活から入試情報まで徹底解説!

青山学院初等部はキリスト教信仰に基づいた教育を提供する、東京都渋谷区の私立小学校です。

創立80年以上の歴史と伝統ある学校ながら、ランドセルや通信簿の廃止・週5日制の導入・多数の宿泊行事など、常に新たな試みにチャレンジしている点が魅力です。

幼・小・中・高・大にかけての一貫連携教育に力を入れており、卒業生のほとんどは青山学院中等部へと内部進学します。

当記事では、そんな立教小学校の学校生活や入試方法について、関西圏の私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。

青山学院初等部の基本情報

■住所
〒150-8366
東京都渋谷区渋谷4丁目4番25号

TEL:03-3409-6897
FAX:03-3409-8706

公式サイト:青山学院初等部

交通情報

  • 「渋谷」駅より徒歩12分
  • 「表参道」駅より徒歩12分

基本情報

経営学校法人 青山学院
共学・男女別共学
生徒数1学年128名
制服あり
給食あり

教育理念・教育方針

青山学院初等部は、「神様から与えられた賜物を活かし、感謝の心をもって祈り、神と人に仕える人間を育てる」ことを教育理念としています。

青山学院では、この理念を達成する土台として、子どもたちに以下の5つを守るよう教育しています。

  • しんせつにする
  • しょうじきにする 
  • れいぎただしくする
  • よくかんがえてする
  • じぶんのことはじぶんでする

青山学院では「他人を思いやる気持ち」がすべての学習活動を有効に機能させる土台となると考えています。まず自分が大切にされることで、自然と他人を思いやれる人間になることを目標としているようです。

青山学院初等部の授業カリキュラム

一人ひとりに合わせた教育

青山学院は約40年前から通知表を廃止しています。学期に1回の評価では成長の過程を細かく伝えることはできないと考えているからです。

代わりに「日常評価」「三者面談」を行っています。これにより、学校と保護者の両方が、子どもの現状や課題を把握し、共に子どもを支えていくことができるのです。

「成長の記録」をもとに、一人ひとりに合わせた教育を展開しています。

豊富な体験学習

青山学院初等部では、各学年で宿泊行事を設定しており、6年間で50日もの宿泊学習があります。

子どもたちは、宿泊行事での普段はできない体験や出会いを通して「協力して生活する力」「協力してやり遂げる力」「責任を果たす力」を学びます。自身の生活力とともに、他者と共に生きる力をも養うことができるでしょう。

ICTを活用した授業

青山学院初等部では、ICTの活用に力を入れています。
全教室に、電子黒板・投影機・スキャナー・デジタル教科書を配備しており、3年生以上では1人1台タブレットPCの環境が整っています。

低学年では学習内容を伝えるためのツールとして、高学年では子どもたちが自ら調べ、まとめ、発表するためのツールとしての活用が主です。

すべてをデジタルで行うわけではなく、紙を使った作業と自然に併用することで、デジタルとアナログのいいとこどりを実践しています。

国際教育

青山学院では、小中高の12年、さらには大学まで含めた16年の一貫した英語教育に力を入れています。12年間でカリキュラムを作成し、オリジナルテキストを使った授業を展開しています。

また、週3〜4回、青山学院大学に所属する留学生と英語を使って交流する場が設けられており、日常的に英語に接することが可能です。

さらに、オーストラリアでのホームステイ・フィリピン訪問・インターナショナルスクール生徒の受け入れなど、国際交流のチャンスが豊富にあります。

オーストラリアホームステイは、6年生の希望者が夏休みの2週間、オーストラリアの現地校に通いながらホームステイするプログラムです。6年生の約5分の1の児童が参加しています。

フィリピン訪問は、毎年3月に5年生数名が、初等部の献金でサポートしているフィリピンの子どもたちと交流し、理解を深めるプログラムです。中等部、大学と共通で実施されます。

インターナショナルスクールの児童の受け入れは、毎年6月ごろに行われます。授業や休み時間、給食などを共に過ごして、他者を思いやる国際交流を体験することを目的としています。

青山学院初等部の学校生活

クラブ活動

青山学院初等部では全部で12のクラブがあり、各々が好きなクラブに入って活動できます。聖歌隊など、キリスト教に関連した学内の礼拝奉仕を行うクラブなどもあります。

クラブ活動を通して、自主性や協調性・リーダーシップなどを養うことができるでしょう。

青山学院初等部の年間行事

年間を通して遠足や宿泊実習など、様々なジャンルの行事が用意されています。宿泊行事の多さは青山学院初等部の魅力の一つです。

青山学院初等部の進学情報

内部進学について

青山学院は一貫連携教育に力を入れているので、卒業生のほぼ全員が内部進学先の青山学院中等部へと進学しています。

その後の進学に関しても、中等部→高等部へは約95%の卒業生が、高等部→大学へは約87%の卒業生がそのまま一貫校に進学しています。高等部を卒業する生徒は、基準を満たしていれば全員が青山学院大学への推薦を受けることが可能です。

青山学院初等部の学費

初年度にかかる学費は約1,563,000円で、内訳は以下の通りです。

  • 検定料:30,000円
  • 入学金:300,000円
  • 授業料:810,000円
  • 施設設備費:262,000円
  • 給食費・積立金などその他の費用:約161,000円

青山学院初等部の入試を徹底対策!

ここからは、青山学院初等部の入試情報について解説していきます。

実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、青山学院初等部の受験を検討している方はぜひご覧ください。

また、青山学院初等部の入試の概要は、入試要項で確認できます。

公式サイトにてチェックしてみてください。

入試・入学案内 | 青山学院初等部 (aoyama.ed.jp)

青山学院初等部の入試情報

入試日程

青山学院初等部の入試は、例年11月上旬に行われます。

2024年度入学試験は11/1(水)〜11/7(火)で行われます。
合格発表は11/9(木)となります。

定員・倍率

青山学院初等部の定員は88名(男女44名ずつ)で、倍率は例年5〜7倍程度となっています。

2023年度入学試験の結果は以下の通りです。

合格者志願者数倍率
88名629名7.1

入試の概要について

青山学院初等部の入試は考査面接の2つに分けて行われます。

考査

考査は2020年度入試まではペーパーテストがなく、音声や絵、実際のものを使った個別テスト(適性検査A)と少人数での集団テスト・運動テスト(適性検査B)が行われていました。しかし、2021年度からは個別テストの代わりにペーパーテストが行われています。

ペーパーテストになっても、個別テストと共通した内容の問題は多いです。

個別テストのときは、年度によって形式や出題分野に大きな差はありませんでした。2024年度もペーパーテストが出ると予想されますが、個別テストの過去問との共通部分や、ペーパーテストの過去問を中心に対策していくのがいいでしょう。集団テスト・運動テストも同様に、年度によって形式や出題分野に大きな差はありません。

ペーパーテスト

ペーパーテストでは「お話の記憶」「言語」「常識」「推理・思考」「絵の記憶」「位置・記憶」などが出題されます。問題内容は男女によって異なるものもあります。

所要時間は1時間ほどで、解答には鉛筆を使用します。訂正方法は斜めの1本線です。

個別テストと合わせて特に頻出の「お話の記憶」「言語」「推理・思考」を解説します。

<お話の記憶>
音声機器を用いてお話が読まれます。
質問の数は3〜4個程度です。

個別テストからの傾向を見ても、話の内容に登場人物や色に関する出題が多いので、お話を聞く際はとくにそれらの要素に注意しましょう。

<言語>
「言語」ではしりとりなどの言葉遊びが頻出です。
しりとり形式にも、真ん中の文字が指定されるなど、形式は様々なので、お子さんとの会話の中で言葉遊びをしておくとよいでしょう。

他にも擬音語がテーマの問題なども出題されているので、日常生活の中でも積極的に会話をするよう心がけましょう。

<推理・思考>
「推理・思考」では、主に図形に関する問題が出題されます。
指定の向きからの見え方や、図形を回転させたときの状態を問う問題などが頻出です。

考えることも重要ですが、作ってみて感覚を掴むことも想像力を身につけるために有効です。
集団テストの工作でも手先の巧緻性が問われるので、練習も兼ねて実際に手を動かしてみましょう。

集団テスト

集団テストでは「発表力」「行動観察」「制作」「指示行動」「集団ゲーム」「自由遊び」「歌・身体表現」「共同制作」など課題は様々です。

特に、用意されたものを用いてお題を制作する課題は、毎年出題されているので、書く・切る・折る・貼るなど基本的な作業はできるようにしておきましょう。

「発表力」や「行動観察」では、名前や幼稚園・保育園などの自己紹介をしたり、読み聞かせに関する質問に答えたりと、ひと通りの会話能力が求められます。
また、他の子と協力して課題をこなす「集団ゲーム」「共同制作」などもあるので、日頃から積極的にお友達とコミュニケーションを取りながら遊べる機会を設けるとよいでしょう。

きちんと順番を待てるか、綺麗に片付けできるかなども判断の基準となるので、ある程度の生活習慣も身につけておけると安心です。

面接

面接は、約10分程度の父母面接形式です。
事前に面接資料の提出があり、その内容に関する質問が多めです。

子育てや教育の方針を家庭内で話し合って、意見を統一しておきましょう。
また、以下に質問例を載せていますので、これらの質問にはスムーズに回答できるようにしておきましょう。

【質問例】
・自己紹介をしてください 
・出身校、お仕事をの内容を教えてください
・私立小学校の中から本校を選んだ理由を教えてください                
・キリスト教教育に対してどのようにお考えですか                      
・本校でお子さんに学んでほしいことは何ですか
・子育てで気をつけていることは何ですか
・お休みの日はお子さんとどんなことをしていますか
・お子さんはどのようなお手伝いをしていますか

まとめ                               

青山学院初等部は、80年以上の歴史を持ちながら、最先端のICT教育・国際教育などを提供しているキリスト教の私立小学校です。

幼・小・中・高・大と長年にわたる一貫連携教育を進めており、ほとんどの生徒が中等部へと内部進学します。

入試では、ペーパーテスト・集団テストともに様々な問題が課され、幅広い知識や能力が求められていると感じます。

家庭内での対策に不安がある方は、合格実績のある私立小学校専門塾などで対策していきましょう。
苦手に合わせて1単元から対策できますので、ぜひご家庭での対策にご利用ください。

この記事を書いた人

アバター画像

たむろぐ編集部

成基の幼児教育TAMは、京都・大阪北摂を中心に、小学校受験対策を指導する幼児教室です。

30年以上に渡り、難関有名小学校の合格者数において、トップクラスの実績を輩出しています。

【2025年度】
立命館小学校 合格者数 No.1
同志社小学校 合格者数 No.1
その他、多数の私立小学校で合格実績あり!

TAMでは、優秀な受験生を育てるだけでなく、将来、グローバル社会で活躍することができる人財を育成するため、様々なオリジナル教育メソッドを開発。たのしく(T)、あそびながら(A)、まなぶ(M)ことができる唯一の幼児教室です。