小学校受験の科目の1つに「巧緻性」のテストがあります。
「巧緻性」のテストは、絵画や制作などの課題を通してお子さんの手先の器用さや丁寧さを見るための内容です。
前提として「巧緻性」は短期間で身につくものではありません。早い時期から時間をかけて対策を行うことが必要になります。
この記事では、そんな「巧緻性」のテストの出題意図から対策方法まで、小学校受験で実績のあるTAMが解説していきます。
他の科目の対策方法については、以下の記事をご覧ください。
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小学校受験における「巧緻性」のテストの出題意図とは?
巧緻性を端的に表すと「手先の器用さ」です。
小学校受験の「巧緻性」テストでは、先生の指示に従って、絵画や制作などを行います。
発想力や創造力はもちろん必要になりますが、お子さんの手先の器用さや、課題へ取り組む丁寧さも試されます。
ハサミやのりなどの教具を使う課題が出題されることもあり、教具がきちんと使えるかが見られる場合もあります。
さらに、教具の後片付けも指示される場合もあります。
すべての科目に言えることですが、最後まで気の抜けないテストとなるでしょう。
巧緻性のテストとは?
巧緻性のテストはペーパーテストの最後に行われることが多く、私立小学校によって形式も異なります。一人ずつ行う場合もあればグループで行う場合もあるようです。
課題内容は工作や折り紙、豆つかみなど様々なものがあります。手先の器用さや丁寧さは、普段の生活の中で培われるものでもあるので、日々の生活の中で対策をしていくことが大切です。
「巧緻性」のテストの課題例とその対策
ここからは、「巧緻性」のテストの課題例とその対策について、解説していきます。
1.工作の課題
ハサミ・のり・セロハンテープなどの教具を使用し、試験官の先生の指示に従って制作物を作ります。
たとえば、
「ハサミで線に沿って紙を切り、それを大きな画用紙に貼る」
といった課題が出題されます。
大人にとっては簡単なことでも、お子さんにとっては難しく、慣れるまでには時間がかかります。
「工作」の対策
普段からハサミやのりなど教具の扱いに慣れておくことが大切です。
教具を使う練習をするときは、お子さんが楽しんで取り組めるように「好きな動物の形に切る」など、お子さんの興味を引く課題を設定をしてあげるとよいでしょう。
2.折り紙の課題
折り紙を使って何かを折るという課題が出題される学校も多くあります。
折り紙は手先の器用さや創造性が求められるため「巧緻性」のテストとしてよく使われるのです。
折り紙の対策
折り紙は、幼児の遊びとしては一般的なため、普段遊びに取り入れて慣れておくのがおすすめです。
まずは、チューリップなど、簡単なものからはじめてみましょう。
慣れてきたり、お子さんが折り紙に対して「とても楽しい」と感じているようでしたら、徐々に難しいものに挑戦していくとよいでしょう。
3.塗り絵の課題
小学校受験では「塗り絵」もよく出題される課題です。
たとえば、動物やお花の塗り絵などの内容で出題されます。
「塗り絵」の対策
折り紙と同様、普段遊びとしても楽しめるものです。
普段から遊びに取り入れて自然と触れていくのがおすすめです。
4.豆つかみの課題
「豆つかみ」は、お箸で豆をつかんで別の容器に移し替えるという課題です。
お箸を正しく使えていないと上手く移し替えることができません。
「豆つかみ」の対策
ご家庭でスプーンやフォークをよく使う方もいらっしゃいますが、早い時期から箸を使うことに慣れるのが大切です。
とはいっても、間違った持ち方で覚えてしまわないよう、はじめはお箸の正しい持ち方や使い方を丁寧に教えてあげるようにしましょう。
試験本番で、緊張でうまく豆がつかめないというケースもあります。楽しみながら行えるように意識して声掛けをしながら練習するといいでしょう。
5.ヒモ通しの課題
「ヒモ通し」も小学校受験では定番の課題です。
紐を穴に通して、見本と同じ形を作るという課題がよく出題されます。
「ヒモ通し」の対策
ヒモ通し用の問題集に取り組むのがおすすめです。実際に様々な問題パターンを練習し、実践的な対策が効果的といえます。
他の課題と同様、簡単な問題から挑戦し、徐々に難しい問題にも取り組むとよいでしょう。
6.ヒモ結びの課題
「ヒモ結び」は「ヒモ通し」と一緒に出題されることも多い課題です。
「ヒモ結び」では、片結び、ちょうちょ結びなど、指示された結び方ができるかが問われます。
「ヒモ結び」の対策
ヒモ通しと同様、様々な結び方に実際に挑戦し練習していくとよいでしょう。
また、ヒモ靴を履かせることで、普段の生活の中で練習することもおすすめです。
本番では練習したことがなかったり、予想外の問題が出題されることもあります。そんな時に戸惑ったり諦めたりせず、挑戦する姿勢も大切です。
7.洋服たたみの課題
巧緻性のテストとして「洋服たたみ」が出題される学校も多くあります。
たとえば、制作の時間にスモックを着用し、終わったらたたんで返すというような内容です。
「洋服たたみ」の対策
日々のお手伝いの一つとして取り入れるのがおすすめです。
はじめのうちはタオルから、慣れてきたらズボンや洋服をたたむことにも挑戦させるようにしましょう。
洗濯物たたみのお手伝いを日々の習慣にして、毎日続けることが上達への近道です。
「巧緻性」のテストの3つのポイント
【ポイント1】借り物を丁寧に返せるか
「巧緻性」のテストでは、ハサミやのりなど、教具を使う課題がよく出題されます。
テスト中は教具を借りることになるのですが、使い終わったらきちんと返すことが大切です。逆に、教具を使いっぱなしにしてしまう子は、大きなマイナス評価になってしまうので注意しましょう。
【ポイント2】教具を譲り合って使えるか
「巧緻性」のテストでは、教具をグループで一緒に使うこともあります。
その際、あえて人数分用意されておらず、教具を譲り合って使えるかが見られている場合もあります。
普段の家庭での生活やお友達との遊びの中で、他人を思いやる気持ちや協調性を教えることが大切です。
【ポイント3】制限時間内で精一杯頑張れるか
巧緻性のテストでは、課題を早く終わらせて、ぼーっと待っているお子さんがいます。
しかし、それはよくありません。
巧緻性のテストでは、制作や絵画などの課題に取り組む中で、30分などの決められた時間内で精一杯頑張る「粘り強さ」も見られています。
おうちで工作や塗り絵をするときには、完成したら、
「まだ工夫できるところはないかな?」
というように問いかけることで、最後まで工夫できないか考える癖をつけさせましょう。
【まとめ】巧緻性は日々の生活で対策を
今回は、小学校受験のペーパーテストにおいて、多くの学校で出題される「巧緻性」のテストについて、解説してきました。
「巧緻性」のテストでは、発想力や創造力に加えて、手先の器用さや丁寧さといった点が評価されます。普段の生活の中で練習できる課題も多いので、お手伝いや遊びの一つとして取り入れてみてください。
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