近畿大学附属小学校ってどんな学校?学校生活から入試情報まで徹底解説!

近畿大学附属小学校は、奈良県奈良市にある男女共学の私立小学校です。その名の通り、近畿大学の附属校で、近畿大学と連携した体験学習も数多く行われています。

あやめ池のほとりにある同校は、豊かな自然に囲まれており、本物の自然に触れながら学びを深められる環境です。

近鉄奈良線菖蒲池駅からすぐという好立地で、奈良だけでなく、大阪や京都も通学圏となっています。

この記事では、近畿大学附属小学校の校風から入試情報まで、関西圏の私立小学校受験対策で実績のあるTAMが解説していきます。

近畿大学附属小学校の基本情報

■住所
〒631-0032
奈良県奈良市あやめ池北1-33-3

TEL:(0742)53-1200
FAX:(0742)53-1201

公式サイト:近畿大学附属小学校

交通情報

  • 近鉄奈良線 菖蒲池駅下車、北改札口よりすぐ

基本情報

経営学校法人近畿大学
共学・男女別共学
生徒数1学年120人
制服あり
給食あり※月・火・木はケータリング給食、水・金はお弁当持参

教育理念・教育方針

近畿大学附属小学校では、近畿大学の建学の精神である「実学教育」「人格の陶冶」を受け、「本物から学ぶ」ことを重視しています。

たとえば、教室から飛び出し、実地に学ぶことを通して興味・関心を高め、友達と知る喜びを共有しながら、自分で調べたり考えたりするような学びを大切にされているそうです。

校訓には「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人になろう」を掲げており、愛情はすべてに通ずるという考えを大切にされています。

そんな近畿大学附属小学校の教育の三大方針は「叡智教育」「道徳教育」「健康教育」です。

教育の三大方針に基づき、近畿大学附属小学校では、智・徳・体をバランスよく育てる全人教育が行われています。

近畿大学附属小学校の授業カリキュラム

問題解決学習

問題解決学習とは、子どもたちが自ら問題を発見し、解決していく過程の中で学習内容を身につけていく学習です。

近畿大学附属小学校では、すべての学習で問題解決学習を採用しているそうです。

問題解決学習では、子どもたちがすでに持っている知識を活用しながら、新しい課題に積極的に取り組んでいきます。

そこでは、自分たちの手で問題を解決することで、学ぶ楽しさや満足感を感じるとともに、友達との意見交換を通じて、さらに学びを深めることができます。

問題解決学習を通して身につける自ら考え、学びとる力は、子どもたちの将来の可能性を広げてくれるでしょう。

学校ビオトープ<まなびお>

近畿大学附属小学校のあるあやめ池キャンパスには、まなびおと呼ばれる学校ビオトープがあります。

まなびおという名称は、全校公募により選ばれたもので、「学び」「ナビゲーション」を合わせた言葉だそうです。

まなびおは池ビオトープと山ビオトープの2つのエリアからなり、新緑や紅葉など、1年を通して四季折々の自然を感じられます。

理科や生活科の授業では、まなびおの豊かな自然環境を生かし、昆虫や植物の観察のような「本物から学ぶ」体験が行われています。

近畿大学との連携プログラム

近畿大学附属小学校では、大学附属校としての利点を生かし、近畿大学の各学部と連携したプログラムが実施されています。

大学との連携プログラムは、大学が持つ最先端の設備を利用させてもらったり、現場で活躍している人たちのお話を聞かせてもらったりといった、本物から学ぶ体験を重視したプログラムです。

たとえば、法学部と連携して模擬裁判を行ったり、水産研究所と連携して近畿大学水産研究所白浜実験場を見学しながらマグロの研究の話を聞いたりします。

このような本物に触れる体験は、デジタル技術が発達し、本物に触れる機会が少なくなった現代だからこそ、お子さんに必要な体験だと言えるでしょう。

近小ゼミ

放課後は、4年生以上の希望者を対象に「近小ゼミ」という無料の放課後学習の時間が設けられています。

近小ゼミでは、基礎学力はもちろんのこと、発展的な問題にも取り組み、中学進学に対応できる力をつけていきます。

一方で、中学進学をゴールととらえるのではなく、その先まで見据えて、主体的な学習態度を身につけられるような取り組みも行われているそうです。

学童保育〈Kid’s Club〉

近畿大学附属小学校では、放課後から18時半までKid’s Clubという学童保育が実施されています。

学童保育の専門資格者による指導計画のもと、学校やご家庭と連携しながら行われるため、保護者としても安心です。

Kid’s Clubでは、体操やサッカー、そろばんなど、曜日ごとに多彩なプログラムが用意されているので、放課後の時間を使っていろいろな体験ができます。

また、近畿大学附属小学校は、奈良YMCAポップクラブという外部のアフタースクールとも契約しているため、内容を比べながらお子さんに合った学童保育を選べます。

近畿大学附属小学校の年間行事

近畿大学附属小学校では、年間を通して、さまざまな年間行事が行われています。

2月に行われる近小フェスティバルでは、クラスごとに出し物を行います。
クラス全員が団結し、アイデア出しや企画から準備・運営までを自分たちで行うため、行事を通して子どもたちの大きな成長が見られるでしょう。

近畿大学附属小学校の進学情報

内部進学について

近畿大学附属小学校では、近畿大学附属中学校への内部推薦制度があります。

内部推薦制度の推薦資格を得るためには「学業はもとより、課外活動を含め、何事にも元気に、真面目に、頑張る近小生としての態度」を身につけていることが必要です。

例年、約5割のお子さんが近畿大学附属中学校に内部進学しているそうです。

その他の主な進学先

残りの約5割のお子さんは、他の有名国立・私立中学校へ進学されるそうです。

外部進学先は比較的難易度の高い学校が多く、大阪星光学院中学校、灘中学校、東大寺学園中学校など全国屈指の有名私立中学校への進学実績もあります。

近畿大学附属小学校では、外部進学を目指すお子さんに対しても、日々の学習状況を把握しながら、適正な進路指導を推進しており、進路に対するサポートは充実していると言えます。

近畿大学附属小学校の学費

初年度にかかる学費は、合計約1,340,000円です。

「その他費用」の詳細な内訳は以下の通りです。

  • 教材費、保教会費 約120,000円(1年時)
  • 制服・用品費   約130,000円(ランドセル・制靴等含む)
  • iPad関連費用       約110,000円(端末調整費用・保険代等含む)

その他、直接業者へ支払う費用として、宿泊行事費、ケータリング給食費(週3回)があります。

それぞれの費用は、宿泊行事費が1年時18,000円程度、ケータリング給食費が1食560円(月12回程度)となっています。

近畿大学附属小学校の制服

近畿大学附属小学校の制服は、夏服と冬服に分かれています。

夏服は、白いシャツ・ブラウス・ソックスに、グレーのハーフパンツ・ジャンパースカートを組み合わせた、涼やかで知的なコーディネートです。

冬服は、紺色のブレザーに、紺色のハーフパンツ・スカートを組み合わせたコーディネートです。
ブレザーの袖口に入った金色のラインが入っており、現代的なアクセントとなっています。


近畿大学附属小学校の入試を徹底対策!

ここからは、近畿大学附属小学校の入試情報について解説していきます。
近畿大学附属小学校の入試を検討されている方はぜひご覧ください。

また近畿大学附属小学校の入試科目の概要は、募集要項で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。
2024年度近畿大学附属小学校募集要項

近畿大学附属小学校の入試情報

日程

近畿大学附属小学校の入学試験は、一次入試・二次入試の2日程あります。

2025年度入学試験の日程は以下の通りです。

出願期間【一次入試】令和6年8月28日(木)~9月9日(月)
【二次入試】令和7年1月28日(火)~2月4日(火)
保護者面接日【一次入試】令和6年9月14日(土)
【二次入試】令和7年2月11日(祝・火)
入学試験日【一次入試】令和6年9月18日(水)
【二次入試】令和7年2月11日(祝・火)
合格発表日【インターネットのみ】【一次入試】令和6年9月20日(金)
【二次入試】令和7年2月13日(木)

定員・倍率

近畿大学附属小学校の定員は、男女合わせて120名です。

一次入試で定員のほとんどが埋まるので、近畿大学附属小学校を受験する場合は、一次入試に合わせて対策をしていきましょう。

一次入試:115人(内部推薦含む)
二次入試:5人

※倍率は非公表

試験の内容について

近畿大学附属小学校の入学試験は、知的テスト・口頭試問・生活テスト・集団活動・保護者面接に分かれています。

知的テスト

知的テストとは、いわゆるペーパーテストのことです。

知的テストは、ひと続きのストーリーに沿っていろいろな分野の問題が出題される独自の形式となっています。

出題分野は「図形」「数量」「推理」「常識」「お話の記憶」などが含まれており、基礎的な問題から発展的な問題まで、幅広く出題されます。

幅広い分野から出題されているため、各分野をバランスよく学習していく必要があるでしょう。

また、ストーリー形式の出題に対応するためには「聞く力」が必要です。
過去問での演習に加えて、日頃から読み聞かせをするなど、お子さんがしっかりと集中してお話を聞けるように練習しておきましょう。

口頭試問

口頭試問は、お子さんと面接官の1対1で行われ、お子さんに対していくつかの質問がされます。

口頭試問では、人と接するときのマナーや態度が身についているか、言葉遣いがきちんとできているかなどが見られます。
質問に答える際は、単語だけを答えるのではなく「はい、○○です」のように、一度返事をしてから答えるようにしましょう。

以下は、口頭試問における過去の出題例です。

・今まで山や森に遊びに行ったことはありますか。
・(山や森では)どんなことをして遊びましたか。
・山や川で遊ぶときに気をつけることは何ですか?
・お友達があなたの大切にしている色鉛筆をなくしてしまったら、あなたはどうしますか。
・今までどんな絵を描いたことがありますか。

このように、一問一答ではなく、深掘りの質問や関連する質問をされることが多い傾向です。

口頭試問では、試験での受け答えだけでなく、待機中の過ごし方も見られます。
順番を待っている間も、先生の指示をしっかりと聞いて、落ち着いて待つことが大切です。

生活テスト

生活テストでは、いくつかの課題を通して、小学校生活を送る上で必要になる基本的なことが身についているかが見られます。

具体的には、箸の持ち方や置き方・ぞうきんしぼり・ひも結び・スモック着脱・スモックたたみ・ハサミの使い方・折り紙・色塗りなどの中から数問出題されます。

課題がしっかりとできるかも大切ですが、指示をきちんと聞いて言われた通りに行動できるかも重要なポイントです。
普段の生活の中で、家庭でのお手伝いを任せるなど、指示を聞いて行動できるように練習をしておきましょう。

集団活動

集団活動では、複数人のグループで行う課題を通して、集団の中でどのような発言や行動をするかが見られます。

集団行動における過去の課題例は、以下の通りです。

<集団行動の課題例>
・仲間づくり
・音楽に合わせて行進
・動物の真似
・けんけんぱ                                      

集団活動では、積極的に参加しているか、指示をきちんと聞けるか、協調性のある行動ができるかが重要です。

普段の生活の中で、家族とのコミュニケーションや友だちとの遊びを通じて、人の話の聞き方や人と協力しあうことを学ばせましょう。

保護者面接

保護者面接は、お子さんの試験より前の日程で行われます。
約15分の面接時間の中で、父親・母親双方にさまざまな質問がされます。

同校の面接では、お子さんについての質問はもちろんのこと、いじめなど、子どもに関係する時事的な出来事に関連する質問もされるそうです。

そのため、両親で共通した教育観や倫理観を持っておくことが大切だと言えます。

<父親への質問例>
・志望理由をお聞かせください。
・お子さんの自慢をしてください。
・お子さんが学校から帰ってきたとき、お友だちから無視され落ち込んでいる様子です。どのよう  
にお子さんに接しますか。

<母親への質問例>
・お子さんと接していて「すごい」と思ったときはどんなときですか。
・しつけでこれだけはしっかりできているというところはどんなところですか。
・当校の行事で、いいなぁと思うものは何ですか。
・最近いじめなど学校で色々なトラブルがある世の中になりました。当校に対して何か要望はありますか。

まとめ

近畿大学附属小学校では、本物に触れて感じることを大切にした教育が行われています。

特に、校内にはまなびおと呼ばれる学校ビオトープがあり、豊かな自然環境を生かした体験学習が魅力的です。

また、世界最先端の研究を行っている近畿大学の各学部と連携しながら、「本物から学ぶ」ことを目的とする体験学習も数多く行われています。

近畿大学附属小学校の入試は、保護者面接・知的テスト・口頭試問・生活テスト・集団活動によって総合的に評価されます。

試験は幅広い分野からの出題となるため、入念な対策が必要です。

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この記事を書いた人

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たむろぐ編集部

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