国府台女子学院小学部は、千葉県市川市にある女子校です。
国府台女子学院は創立から約100年の非常に歴史ある学校です。
仏教に基づいた教育を展開しており、「智慧・慈悲・教養」という3つの要素がバランスよく身に付いた健全な人間を育てることを教育目標としています。
当記事では、そんな国府台女子学院小学部の学校生活や入試方法について、関西圏の私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。
国府台女子学院小学部の基本情報

■住所
〒272‐8567
千葉県市川市菅野3-24-1
TEL:047-322-5644
公式サイト:小学部 | 国府台女子学院
交通情報
- JR 総武線
「市川」駅より 徒歩約15分
京成バス北口5番(松戸方面行き)
「菅野六丁目」下車すぐ - 京成本線
「市川真間」より 徒歩約8分
基本情報

経営 | 国府台女子学院 |
共学・男女別 | 女子校 |
児童数 | 1学年40~70名 |
制服 | あり |
給食 | なし |
教育理念・教育方針
国府台女子学院は、仏教の教えに基づいて、「智慧」「慈悲」「教養」をバランスよく身につけた健全な人格を育てる「人づくりの教育」を基本理念としています。
健全な人格を育てるために、以下の三大目標を掲げています。
①敬虔
常にわが身を振り返る素直な心を養う
②勤労
実践を通じて生きる智慧を身につける
③高雅
心身を整え気高い品性を身につける
上記の3つの教えをベースとして、小中高一貫教育の中で仏教の教えを通して豊かな情緒と知性を育み、人としても女性としても大事な根を築き上げます。
国府台女子学院小学部のカリキュラム

国府台女子学院小学部では、「智慧」を育むための「知性の向上」と、「慈悲」を育むための「人間性の育成」という2つを軸にしたカリキュラムをもとにして教育が進められています。
「知性の向上」では、知的好奇心をもって主体的に学ぶ気持ちを育むことが重視されています。一方、「人間性の育成」という面では、芸術や文化、人との交流を通して情操を養うことが重視されています。
以下では、それぞれについて解説します。
知性の向上
国府台女子学院小学部の授業は、基礎を重視していることが特徴です。
特に全ての学習の基礎になる国語と算数の習熟に重点を置いており、より発展的な内容を学ぶための土台を築き上げます。
また、少人数制英語教育、体験型学習も国府台女子学院小学部の特徴です。
以下では、それぞれについて詳しく説明します。
英語教育
早期から英語力を向上させるために、1年生から英語授業が実施されます。
1〜3年生のときの授業内容はスピーキングとリスニングが中心です。4~6年になるとリーディングとライティングも加わります。
4技能を楽しく効果的に身につけることが目的です。
体験型学習
5年生のときにキッザニア体験学習というプログラムがあります。
キッザニアで「働く」ということの大変さややりがいについて、実際の体験を通して知れる貴重な機会です。
また、沖縄修学旅行や高原学校、スキー学校など様々な体験をする機会が設けられており、お子さんの知的好奇心を刺激します。
人間性の育成

国府台女子学院小学部の情操教育は、伝統文化の学習・芸術鑑賞と課外活動の2つが軸となっています。
また、体操服や制服を風呂敷で包むというのが特徴的です。「風呂敷にしまう」という行為を繰り返すことで「始末の心」を身につけることを目標としています。
伝統文化の学習・芸術鑑賞
毎日、始業・終業時には合唱礼拝が実施されます。仏教の授業や行事もあり、仏教教育を通して感謝の心や礼節を身につけることを目指します。
また、礼儀作法を学ぶために茶道の授業も行われています。
日本の伝統文化に触れながら美しい所作を身につけることが可能です。
課外活動
図画工作や秋の校外学習など様々な課外学習の場が設けられており、学年を超えてお子さんが主体的に動く機会があります。こうした活動では、社会性を身につけることが可能です。
さらに、地域のお年寄りとの交流やボランティア活動、被災地への募金活動など、「学校外の社会」と関わる機会が多く設けられており、思いやりの心と社会性を同時に身につけることができます。
国府台女子学院小学部の学校生活

国府台女子学院小学部の一日
- 7:50
週番活動
毎朝掃除を行い、気持ちの良い学習環境と綺麗な心を作ります。 - 8:15
朝の読書
頭が最も冴える朝に読書をして、想像力や知識を広げていきます。 - 8:40
授業 - 12:20
昼休み - 13:10
清掃 - 14:30
アフタースクール
ネイティブ講師と過ごしたりすることで自然と英語を身につけます。
学習教室も実施され基礎学力を育てます。
奉仕活動・クラブ活動
5年生以上のお子さんは8つの委員会のいずれかに必ず所属し、奉仕活動を行います。
また、4年生以上は10以上あるクラブ活動に参加することができ、異なる学年のお子さんと交流して、楽しみながら社会性を身につけます。
国府台女子学院小学部の年間行事

<1学期>
- 4月
入学式、花まつり灌仏会、聖徳太子奉讃会 - 5月
創立記念式、親鸞聖人降誕会 - 6月
学校説明会(小・中)、小学部運動会、校外学習(各学年) - 7月
盂蘭盆会、夏期講習、七夕まつり(小)、4年生高原学校(富士、西湖方面)、水泳教室
<夏休み>
- 8月
夏期講習、水泳教室
<2学期>
- 9月
学院祭、学校説明会(小) - 10月
入学試験、校外学習(全校)、芸術鑑賞会 - 11月
秋まつり集会、寒天鍛錬、6年生修学旅行(沖縄) - 12月
成道会、懺悔会、5年生スキー学校(志賀高原・焼額山)
<3学期>
- 1月
報恩講、書初め大会、冬のたより作品展 - 2月
涅槃会 - 3月
卒業式、ひなまつり、6年生を送る会
国府台女子学院小学部の進学情報

進学先について
原則、全ての国府台女子学院小学部の児童は系列の国府台女子学院中等部、高等部に進学できます。ほとんどの児童がそのまま内部進学しますが、毎年数名外部受験する児童がいるようです。
中学校から高校にかけては、ほぼすべての生徒が国府台女子学院高等部に進学します。
高等部では2年生になると難関国立・私立大学を目指すコースと私立大学を目指すコースに分かれます。
以下が国府台女子学院高等部の2022年度における主な進学実績です。
東京大学 | 1名 | 早慶上理 | 55名 |
東京農工大学 | 1名 | GMARCH | 137名 |
筑波大学 | 1名 | 医学部医学科 | 11名 |
芸術系大学 | 41名 | 薬学部薬学科 | 39名 |
看護系学部 | 38名 | 私立女子大 | 114名 |
早慶上理やGMARCHなど首都圏の難関私立大学に進学する生徒が多いです。
国府台女子学院小学部の学費

初年度にかかる学費は753,300円で、内訳は以下の通りです。
- 受検料 22,000円
- 入学金 100,000円
- 施設費 50,000円
- 諸会入会金 36,500円
- 授業料 360,000円
- 施設拡充費 138,000円
- 諸会費 46,800円
国府台女子学院小学部の入試を徹底対策!
ここからは、国府台女子学院小学部の入試情報について解説していきます。
実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、国府台女子学院小学部の入試を検討している方はぜひご覧ください。
また、国府台女子学院小学部の入試科目の概要は、入試要項で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。
国府台女子学院小学部の入試情報
入試日程
国府台女子学院小学部の入試は、例年2回実施されます。
毎年、第1回は10月中旬ごろに、第2回は11月中旬ごろに行われます。
2024年度入学試験の日程は以下の通りです。
出願期間 | 【第1回入試】 2023年10月4日(水)9:00 ~ 10月18日(水)15:00 【第2回入試】 2023年11月6日(月)9:00~11月20日(月)15:00 |
入学選考 | 【第1回入試】 2023年10月28日(土):考査 2023年10月29日(日):保護者面接 【第2回入試】 2023年11月26日(日)※考査・面接が一日で行われる |
合格発表 | 【第1回入試】 2023年10月30日(月) 【第2回入試】 2023年11月26日(日) |
入学手続 | 【第1回入試】 2023年10月30日(月)~11月1日(水)23:59 【第2回入試】 2023年11月26日(日)~11月28日(火)23:59 |
定員・倍率
国府台女子学院小学部の定員は80名で、倍率は約1.5倍前後で推移しています。
2024年度入学試験の結果は以下の通りです。
第1回入試 | 第2回入試 | |
志願者数 | 117 | 17 |
受験者数 | 97 | 10 |
合格者数 | 81 | 8 |
倍率 | 1.2 | 1.3 |
入試の概要について

国府台女子学院小学部の入試は、テストと面接(保護者同伴)の2つに分けて行われます。
テスト
テストはペーパーテスト、行動観察、指示行動の3種類です。
以下それぞれについて解説していきます。
ペーパーテスト
2022年度入試では、「図形」「数量」「言語」「推理・思考」「お話の記憶」「常識」といった分野から出題されました。
以下では、各分野の詳細について説明します。
- 図形
過去には、大きさ比べ、記憶、回転図形、切り抜き図形といった問題が出題されました。
工作などを通して、日頃から様々な図形に慣れ親しむと良いでしょう。
- 数量
過去には、数を数える、数を分ける、水のかさ比べ、広さ比べなどの問題が出題されました。
同じような問題演習を通して、問題に慣れるようにしましょう。
- 言語
例年、言葉作りや一番最後の音が一致する単語を探すといった問題が出題されます。
絵本の読み聞かせなどを通して、お子さんの語彙を増やしてあげましょう。
- 推理・思考
推理・思考では、法則性・決まりの発見といった問題が出題されます。
思考力がとわれるもんだいでは、知識だけでなく、自分の頭で考える力が必要です。
日頃からお子さんに、「なぜ?」「どうして?」といったことを聞いたり、教えてあげたりして、論理的思考力を鍛えましょう。
- お話の記憶・常識
お話の記憶では、比較的長めのお話が読み聞かせられて、後から内容が問われます。
日頃の絵本の読み聞かせなどを通して、お話の要点を掴む練習をしておきましょう。
常識では、はさみは何のための道具なのかといった、日常生活についての様々なことが問われます。日頃からお子さんが生活の中で疑問に思ったことに答えてあげるようにしましょう。
指示行動

指示行動では、「体操服を風呂敷に包む」「音楽に合わせて踊る」「黙想」「紙を切る」といった行動を指示されて、それを正確に実行できるかという点が評価されます。
インストラクターからしっかりと指示を聞き取る能力が必要になります。
行動観察
過去には「いすとりゲーム」や「自由遊び」といった問題が出題されました。
インストラクターの指示を聞いて正確に実行できるかという点だけでなく、他のお子さんとも協力できるかという点も評価されます。
日頃から公園などで他のお子さんと一緒に遊ぶ経験をさせてあげることが重要です。
面接
面接はお子さんと保護者の三者で行われます。
お子さん、保護者に対する質問はそれぞれ異なります。
例年、以下のような質問が聞かれます。
<お子さんに向けて>
・お名前を教えてください
・通っている幼稚園の名前を教えてください
・好きな食べ物は何ですか
・お友達の名前を教えてください
・どんなお手伝いをしますか
・どんな遊びが好きですか
<保護者に向けて>
・どうしてこの学校を志望されたのですか
・どのような点に気を付けてお子さんを教育されていますか
・休日はお子さんとどのように過ごしていますか
・将来、お子さんにはどのようになって欲しいですか
・お子さんにはどんな女性に育ってほしいですか
・お子さんにとってどんな親になりたいですか
・父親/母親の子育てで良い点は何ですか
以上が実際の質問例です。難しい質問はありませんが、学校のホームページを事前に見ておくなど、対策は必要です。
また、ほとんどの質問が発展して聞かれるそうなのでその点にも注意しましょう。
また、待ち時間の行儀など試験以外での振る舞いも評価されているので、マナーもしっかりとお子さんに教えておきましょう。
まとめ

国府台女子学院小学部は、千葉県市川市の私立小学校で、国府台女子学院は創立から約100年という非常に歴史の深い学校です。
仏教の教えに基づいて「智慧」「慈悲」「教養」という3つをバランスよく身につけることを重視した教育を行っています。この3つを身につけさせるために、「敬虔・勤労・高雅」という3つの教育目標が掲げられています。
「知性の向上」と「人間性の育成」を2軸にして教育が行われており、前者では英語教育と体験型学習が、後者では課外活動と伝統文化・芸術の鑑賞が重視されています。
小学部卒業後は、系列の中等部に内部進学する児童がほとんどです。中等部の生徒もほとんどが系列の高等部へと内部進学します。
国府台女子学院小学部は、東大や早慶上理をはじめとした難関私立大学への合格者が多いです。
入試は、合計2回実施されます。それぞれテストと保護者面接の2つに分かれています。
テストではペーパーテスト、指示行動、行動観察の3種類が課されます。
保護者面接では難しい質問はされないですが、学校のHPを見て対策を練っておきましょう。
国府台女子学院小学部の受験を考えている方はぜひ参考にしてください。
